俺は、驚きを隠せなかった。
夢もだが、留学の事も…
彼女には、大きな夢があった。
「いつ留学するとか…決めてるんですか?」
「まだ…まぁ、高校を卒業したらするかな?衣服の専門学校に行くつもりだし」
「それ、兄貴も知ってるんですか?」
彼女が留学するって予定の事
「それとなく話してあるわよ。
まぁ、そうなったら遠距離かしらねぇ~お義父さんと雅樹にもなかなか会えなくなるのが寂しくなるわね」
俺は、頭が真っ白になった。
遠距離…そうなったらなかなか会えなくなるのか
「……。」
「あ、勉強中にそんな事聞いてごめんなさいね?
真面目に勉強してるから夢でもあるのかと思って…じゃあ、お邪魔しました~」
そう言うと笑顔で行ってしまった。
(言うだけ言って戻って行った)
そうか…
自分は、どうしたらいいか迷う。
太一の言葉が頭に過ぎる。



