姫 ~闇を抱える少女~



この世の中、そうは上手く作られていないみたいだ


荒れた門をくぐり、校舎に向かって歩きだしたあたし


どうしてあたしがこんな不良校に転校しなきゃならないのよ


もっとましな学校がよかった


まあ、こんな勝手なこと、あたしが言える立場じゃないのはよくわかってる


何もかも、自分のせいだってことも


お祖父様の指示を受け入れたのは、あたし自身が忘れたかったから


ここはあの場所とはかけ離れた、遠い遠い地だ


あそこにいれば、思い出してしまう


いつまた壊れてしまうか、自分が恐ろしくてたまらない