あの頃は、幸せだった


あたしには守るべきものがあった


そのためならどんなにこの手を赤く染めても構わなかった


怖いものなんて何もない、それだけ大事だった


やっと見つけた、あたしの唯一の居場所


そして、大切な人


何もかも失った今、あたしは空っぽになった


辺りに広がるその無惨な光景を見て、少女は誓った