『…さよなら』


あたしは影に手を振りかざし、そして影は闇に倒れた


『お、まえ……、壊れ、てんな…』


そう言い捨てて


こいつの言う通り、壊れたのかもしれない


『ふっ……、壊れてる』


自分の姿を見て、初めて怖いという感情が生まれた