先輩。



斗馬先輩と2人っきりになっちゃったよ…。

ほんと、一希先輩のばかっ。


『好き』って意識して以来、その気持ちはどんどん大きくなっている。
止められない。




「あのさ…」

「っはい!?」



ジッと見られて、ドキッとする。

な…なに…!?


「俺、着替えてもいい?」

がくっ。

斗馬先輩は斗馬先輩で、相当な天然だよ…。


「あ、じゃあ私出ますね」

と、ドアを開けかけたとき…。

バッ。


「待って」


わゎっ。
急に手のひらが出てきて、びっくり。


先輩、手おっきい…。

指細長っ!!



「ん」

先輩の目線の先は、夏菜と耕助先輩の方。


「…っ!?」