先輩。




「どうしたんですか?……耕助先輩」



一希先輩が空けてくれたスペースに座ると、向かいの耕助先輩がすっごい赤い目をしているのが見えた。


泣いてる…?




「好きな人に告って、フられたんだって」

どきっ。


こんな時でも斗馬先輩の声にいちいち反応してしまう。


あんな応援しちゃって以来、先輩とちゃんと話すのは初めて。




「まぁ、元気出せよ耕助。お前にもきっと運命の人が現れるときが来るさ」


慰めてる…のかな、一希先輩は。




ガラッ。

「こんにちは〜」

「あっ、夏菜!!」



いいところに!!

手招きする。