先輩。




「…」


頑張らねばって言った直後、あたしは呆気にとられた。



なんで今日に限って斗馬先輩と仕事が一緒なの!!


立射順も隣なわけで…。

斗馬先輩が前にいるから、先輩が弓を引く姿を見ざるをえない。




すぐ近くに斗馬先輩がいる。

それだけでドキドキして、弓を握っている手が震える。


気がつけば、前にいる斗馬先輩を見つめてしまう。

弓道どころじゃない!!




そんなんだから、今日の中りは悪い。