【斗馬side】 一希が本気っぽくなってきた。 『あみちゃん』に。 会えば「あみちゃんあみちゃん」うっさい。 だから、どうしようもない『俺の気持ち』に悩んでいた。 忘れようと必死だった。 「あ、一希先輩!頭に桜ついてますよ」 ひょいっ。 「あ、りがと…」 「いえ!」 明らか、一希が照れたのが分かった。 お前が照れても気持ち悪いわ! って気持ちとは裏腹に、一希に嫉妬してる気持ちもあった。 それと同時に、忘れないとという想いは大きくなった。