先輩。



いざ看的小屋につくと、シーン…。



シュッていう矢飛びの音。

サクッっていう安土に矢がささる音。

パァンッっていう的中の音。



いろんな音が聞こえてくる。




うん、実に静かだ。

この空気は無理!!



こんな狭い所で斗馬先輩と2人きりってだけで耐えられないのに、告白なんて無謀すぎる…!!



パァンッ!

「あ、一希皆中しそう」

「わ、ほんとですね」


的にささってる矢で誰が打ったのか分かる。


一希先輩は今のところ3本連続で中っている。




それより…自然に話せた…。

一希先輩に感謝!



「前聞こうと思ったんだけど……慎矢先輩と付き合ってる?」

どきっ。


一瞬、なんで知ってるの?と思った。

でも、そっか…。


『ごめん、あみ今、俺と一緒にいるんだ。邪魔、しないで…?』


そんなこと言われたら付き合ってるって普通思うよね。