先輩。


夏菜に堂々と宣言してしまった次の日。



道場に入ると、やけにニヤニヤしている夏菜を見て嫌な予感がした。


「え、まさか…」

「うふふ、そう、そのまさか♡」



昨日から今日にかけて、今日の授業中も、告白のフレーズを考えていた。


けど…まさか今日なんて!!!



「うわぁぁあー。どうしよう夏菜ぁ」

「自分で決めたんでしょっ。頑張んな」


このときばっかりは、夏菜の笑顔も怖く見えた。