「ねぇ……、ずっと一緒にいてくれる…?」


女の子がそう訊くと、


「当たり前。俺が……から離れるわけないだろ?」


男の子は不敵に笑いながら言った。


だが二人の会話は何故か名前が呼ばれているであろう部分だけが聞き取れない。


二人は照れくさそうに笑いあいながら仲良く歩いていく。


なんとなく気になって二人のあとを追おうとするが脚が動かない。


それどころか身体がまったく動かない。


なんとか首を少し下向けると、身体中に鎖が巻きついていた。


身体を動かしてみるとギシギシガチャガチャと耳障りな音を発する鎖。


無理矢理動かそうと試みるが首に絡まっている鎖が容赦なく首を締めつけてくる。







「……ー!!いやぁぁあぁぁっ…!!」








だが悲痛な叫び声に身体の動きを止めた。