これは恋ですか

「そっかぁ、いつか話してもらえるといいなっ!
俺、杉原さんのこと、なんでも知りたいんだ!」


なんでも...知りたい...?


その言葉、私をその気にさせようとしてるのか、それとも天然なのか...。

怪しいところ。
普通の女の子だったらきゅんって来るんだろーなー。

「私は桐本くんにすべてを知ってもらおうとは思わないし、話そうとなんてしない。
私、この駅なんで。じゃ。」

いつの間にか乗る駅についていた。

いち早くこの桐本くんと離れないと。


私はそう思って足早に階段を上った。


しかしその瞬間足を滑らして後ろに落ちていく。


あ、やばい...


私はきゅっと目を固く閉じた。