これは恋ですか

今日は学校は午前中で終わり。

「じゃあ、また明日ね夢っ!」

下駄箱で靴を履いているとトンっと肩を叩いて明里が言った。

「うん、また明日ね!」


今日も無事。
1日が終わった。

ただ、厄介なのが桐本くん。


できるだけ関わらないようにしなくちゃ。
話しかけられても無視無視。

怖いし...。


「杉原さんって女子とは普通に話すんだね」


後ろから少し低めの声がした。

体がびくっとして恐る恐る後ろを振り返る。

そこにはにこにことした桐本くんがいた。


いきなりの障害...。


ダメだ。無視しよ。


私はぷいっとそっぽ向いて歩き始めた。


「あ、まって!俺も行く!」