これは恋ですか

俺は席に座る。

「あっ!さっきのぶつかった子!」

俺は前から気づいていたのにわざと今知りました!みたいなことを言った。

「あ...。」

彼女はそう言ったあと、眉間に少ししわを寄せた。

嫌だったのかな...。

「一緒のクラスだったんだね!
俺、桐本櫂。
よろしく!」

でも、きっと仲良くできる。


そう思った。


だけど俺の予想は大外れした。


「あ、あの、自己紹介とかいい。
別に仲良くなろうとか...思ってないから」


彼女は冷静に言った。
正直、女の子にそんなことを言われたのは初めてだ。


自慢ではないけど女子からそこそこの人気はある。


気になる...。
俺...この子にはまったかも。


直感的にそう思ったんだ。