君に伝えたい…この想い

1週間後。私は覚悟を決めお兄ちゃんに電話した。


「もしもし?」

「ん?前の話決まったか?」

「うん。」

「私、転校するよ。」

「本当にそれでいいんだな?後悔だけはするなよ」

「うん。わかってる」

澪は迷わず真斗に電話した。真斗と公園で会う約束をした。


しばらくして澪は公園に向かった。

着いた時には真斗はモゥ来てた

「どうした?急に。」

「あ、うん。それより待たせてごめん。ウチが呼んだのに。」

「俺もさっき来たんだ!で、話ってなに?」

「あのさぁ、実はウチ転校することになった。だからさぁもぅ真斗には会えない。短い間だったけどウチを好きになってくれてありがとう。真斗にはきっと幸せがあるから。私と別れてください。」

「は?お前何言ってんの?お前転校するの…?ウソだろ、ぜってぇ別れないからな」

「お願いです。これが私と真斗のためなの。だからお互いのために別れて。きっと、運命ならまたどこかで会えるから。可能性を信じよう?短い間だったけど本当にありがとう。」

「おう!お前も幸せになれよ!」

澪は頷くと彼に背を向けて歩き出した。澪の目からは次から次へと溢れるように涙がでてきた。涙が止まらない。本当は別れたくない。だけど仕方がないこと。だから諦めるしかない。
澪は次の日から学校には来なかった。
転校したのだ。