君に伝えたい…この想い

いつまでたっても澪に対するいじめがなくなることはなかった。



澪は精神的に追い詰められた。頼れる人もいなくて。今にでもここから逃げ出したい気持ちになっていた。


帰り道。学校を出て家に帰ろうと歩いてた。
後ろから足音がする。だれかいるのかな。振り返ってみるがだれもいない。
怖いなぁ。走ったとき、後ろにいた足音までが私を追いかけるかのように走っていた。振り返るとそこには20歳前後の男の人が立っていた。

澪は怖い気持ちになりながらも。だれですか?と問いかけてみた。

返事はない。もう一度問いかけてみるが返事はない。帰ろうとしたとき後ろから腕を掴まれた。
「キャー、」

「おい、大きい声出すなよ」

「ごめんなさい。てか腕を離してください。痛いんですけど?」

男はごめんと言いながら腕を解放してくれた。

「私帰りたいんですけど?何か用でもあるんですか?ないなら帰ります。」

「ごめんな。、急に呼び止めちゃって。」

「…」

「実は俺、お前のお兄ちゃんなんだ。急にこんなこと言っても信じれないと思うけど事実なんだ。黙っててごめんな。しかも急に言い出して。」

「え?私にお兄ちゃんなんていたの?てか私お母さんからはお兄ちゃんは亡くなったって聞いたんだけど。?」

「ごめん。それはウソ。そう言ってもらうように頼んだんだ。本当にすまない」


「お前に話があって来たんだ。」

澪はなんの話?と首を傾げながら聞いた。