『なんで…』

「なんでじゃねぇよ。退院したその日に、面倒かけさせやがって…」


そう笑いながら、秀はあたしのほうへと来る。


「答え探しに来てたんだな。
 俺たち3人が始まった場所で…」

『……』


「その答えは出た?」


秀はあたしの目の前まで来ると、切なそうな笑顔で問い掛けた。