それから二日後、秀は仮退院をした。


手術をするかしないかは、しばらく考えさせてほしいと秀は言う。


なるべく早いほうがいいけど、それでもすぐには決断出来ないようで…
やっぱりいくら強がってても、怖いんだなって思った。


あたしは秀の退院する時間帯に病院に行き
そして一緒に秀の家まで付き添うことにした。


『足元気をつけてね?』
「大丈夫だって」


まだ眼帯に慣れてない秀は、少しふらつきながら歩く。
あたしはそんな秀に、少しひやひやしながら隣に並んだ。


春樹は、あたしたちに気をつかってか、来なかった。
多分学校に行ってるんだと思う。

本当は秀のことが心配で、来たかったくせに…。