『そんな……嘘…』



あたしは秀と一緒に救急車に乗ったあと、先生から秀のことを聞かされていた。


本当は身内に話すことだけど、
秀のお母さんは他界しているし、お父さんは海外へ単身赴任中。


あたしは特別に、先生から話を聞かされていた。



「秋川くんには、先程話をしています。
 今はかなり精神的に落ち込んでいると思いますので、どうぞ支えてやってください」

『……はい…』



そう言われて、あたしは先生の部屋から出た。