『授業ってさー…』
「ん?」

『こんなに長かったっけ…?』


あたしはお弁当の包みを開けながら、ぽつりとつぶやいた。

多分、ほぼ無意識だったんだと思う。


「それは春樹くんと話してないからじゃない?」

『え?』


ミホはあたしの心を読むかのように、じっと見ながら言葉を続けた。