「美鈴が言いたくないんだったら、俺も聞かない。
 俺…美鈴のこと信じてるから…」


そう言って、あたしの髪に顔をうずめる秀。


あたしはそんな秀の温もりを感じて
確実に愛おしさが込み上げていた。



『うん…。大丈夫だよ。
 あたしは秀のことが好きだから…』



これがあたしの本当の想い。


春樹の気持ちには応えない。


応えられない。