すれ違う恋の行方

『家の人は?』
「うち、片親だから。母親は他界して、父親は単身赴任中」
『そぉ…なんだ…』


それを聞いてビックリした。

秀はそんなことを微塵も感じさせないほど、いつも明るいから…。
だからそんな家庭事情だとは、思ってもみなかった。


思えばあたし、秀のこと何も知らないのかも…。


秀は持っていたコンビニの袋を床に置くと、くるっとあたしのほうへ向き直った。