「なぁ昌〜
 一つ質問があんだけど。」


扇風機の前で怠そうに話し掛けてくるのは東雲譲。


今日は俺の妻,蜜華と譲の妻,憂姫は2人で買い物に行っていていない。


ので譲が家に遊びに…いや暇潰しに来ていた。



「なんだよ質問って。」


俺は譲に扇風機を占領されたことに少し不機嫌になっていた。


だいたい9月のくせに暑いんだよ…



「お前さ〜
 何で憂のこと『姫』って呼んでんだ?」


首を傾げながら聞いてくる譲に俺は思わず苦笑いをした。