泡影の姫

「どうなったって、知らないから」

飛び越えるのは、一瞬だった。

プールサイドに降り立てば、そこには懐かしい『私の世界』が広がっていた。

明日、世界が終わってもいいと思った。

私の勝手で世界が終わるわけなんかないけれど、それでも本気でそう思った。

たとえそうなっても、後悔しない。

この一瞬だけがあればいい。

私の中で、ずっと渦巻いていた醜くどす黒い感情。
それがきれいに消える。

そしてただ純粋に〝好き〟という感情だけが残る。