給食の時間。


私はお弁当箱を取りにロッカーへ向かった。


「お腹減ったぁ…」


4時限目が体育だった今、果てしなく空腹に追われている。


「木村ー」


「何?」


「絶対そうだよな?」


「え?何が?」


「何もない(笑)」


「…この関係まだ続くの!?」


「いいじゃん別にー(笑)」


でも、


嫌がっている風に見えると思うけど…本当は違う。


この関係は前は前で楽しかったし…


今だって楽しいし。


「もうーお腹減ったからそこ退いてー」


「じゃいけんに勝ったらな!」


小学生かよ!とか思いつつ、じゃいけんをする。


とりあえずお弁当取らなきゃ、


いつまでも食べられない!


「じゃーいけん…」


「ぽんっ」


「勝った!」


結局勝利は私。


退いてもらって無事お弁当箱を回収した。


「二人で何してたのー?」


とかニコニコしながら穂波が言うけど、


「べーつにー」


と適当に返す私だった。