「亜華里、部活行こー」


鞄を持ち、穂波が寄って来る。


「うん!行こっか」


終わりのHRも終わって、


準備OK!


「木村ー」


「はい?」


先生に呼ばれる。


せっかく部活行けると思ったのに…!


木村 亜華里(きむら あかり)。


私の名前の書いてあるカードが黒板に貼られていた。


「なんですかー?」


黒板にもその他にいろんな人のカードが貼られていた。


先生を中心にして、少人数で円になっていた。


…あの中に入れと言うのか…。


訳も分からず入ると…



「お前らの誰かにクラス委員になってもらいたいんだけど、
この中には先生が数日間見続けて候補としてなってほしいやつと、
自分から立候補したやつがいるんですよ。
まあ、降りたかったら降りてもいいですよ?」


と、先生が説明する。


く…クラス委員!?


絶対絶対イヤ!!


そんなめんどくさいの嫌だよ!?


「ま、そういう事だからまた明日の放課後に集まってください。
1日しっかり考えてねー。かいさーん」


と、ゆるーい声で解散する。


廊下に出ると穂波が聞いてきた。


「亜華里クラス委員になるの?」


「嫌々!絶対ならない!めんどくさそうじゃん!」


「へー」


そうして美術室に向かった。