それからの学校の授業はつまらなくて仕方が無かった。


早く帰ってメールしたい…なんて思っていた。


動物園の日から毎日怜先輩とメールするようになって、


部室でも十分に話せるようになった。


会うたんびに少しずづ心の幅が縮まっているみたいで嬉しかった。


「亜華里~」


「なにー」


学校の帰り、帰り道の同じ香織と話しながらのろのろと帰っていた。


「最近先輩とイイ感じじゃん!」


「うん、メールも毎日してるよ」


「青い春だなぁ…。もう向こうもその気なんじゃない?告っちゃえ!」


「ええ!?」


いきなり何言い出すのと言うが、


意外と真面目な香織の顔。


…そんな、皆、人の恋にどうしてこんなに熱心なのだか…。


「無理だよ…」


「今週の土曜だよ!絶対告白!!」


「もうー…」


告白…か。


でも確かにネットとかで見たことある。


【言いださないと始まらない】…この事なのかな…


でも、付き合うとか…そんな事考えたことないんだけどなぁ…。


そんな事を考えながら、あっという間に家に着いた。