「下らない」

「銀時!?おまっ…いつから!?」

「ついさっき」

「……そうか…」

「なにが関係ねぇだよ。バカじゃねえの」

「殺すぞ」

「ふん……」

「銀時……お前は覚えてるか?あのときのこと…」

「あ?」
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「銀時……」

「あ…?………なんだ高杉か…」

「また考えてたのか?」

「なにがだ」

「また人を殺した……」

「!!」

「だろうな……いつものことだもんな…」

「………」

「俺らが戦ってるのは人じゃない天人だ」

「……でも…殺してる……」

「銀時……」

「怖いんだよ……自分が…。ただ目の前の敵を切り伏せて、血を見て……」

「………」

「殺すことになれてる自分が怖い…」

「俺らだって同じだ…」

「なんのために戦ってるんだ……国は……国が……」

「落ち着け………」

「約束したんだ…先生と……」

『みんなを守って下さいね。………約束ですよ』


「あぁあぁああぁ!!」

「銀時!!」

ギュ……

「あああぁぁあ!!!!あ…あ…」

「落ち着け……分かってるから……」

「怖い…怖い……あ、あ、あ、あ……お前らを殺しそうで……」

「大丈夫だ…そんときはまたこうする…」

「ふ…あぁあぁああぁ!!!!!!!!!!」

ギュ…

「銀時………今日は泣け…」

「あ…あ…あ…」

「辛いのは分かったから……な?」

その高杉の優しい言葉にひかれるように銀時の目からは涙が溢れた

「あぁぁぁぁ〜……ふあぁぁぁぁ…」(ポロポロ)







「」(スースー)

「寝たか…」

「高杉…」

「ヅラか……」

「ヅラじゃない桂だ。銀時は高杉にしか涙を見せないようだな……」

「コイツはすぐ溜め込むからな…」

「んぁ……晋助…行くな…ハァ…ハァ…晋……助………行くな…行くな」

「うなされてるな…」


高杉は寝ている銀時の耳元で 静かに囁いた

「大丈夫だ…俺はどこにもいかない…」

「や……く……そ…く…」

「あぁ約束だ」

銀時は安心したように静かに寝息をたて始めた