「思い出したか?」

「いや…」

「………」

「……なんで俺をココに連れてきた?」

「……そのうち分かる……」

「体が動かないのは?」

「ケタミンだ」

「ケタ……ミン?」

「意識があるまま体が動かなくなる薬だ…」

「死ねチビ」

「散々質問しといてそれか?」

チャキ…

「いやーだー。冗談じゃん?」

「お前はもっと自分の立場を理解しろ…」

「あぁ…」

「……白夜叉がこんなになっちまって……簡単に殺せそうだな……」

「………」

「お前は俺に何を求める…?愛か?絆か?それとも………」

「しん……」

「身体か?(ニヤッ)」

「っ……てめぇ!!ふざけんな!!」

その時、銀時は体が動く事に気付いた
銀時は立ち上がり、戦闘体制をとろうとした瞬間、銀時は襟元を引っ張られ床に押し倒された
そして左の頬のすぐ横に刀を突き立てられた

「んな怒んなよ………冗談だ……」

「っ………」

高杉は再び銀時に顔を近づけた

お互いの息がかかるくらい近くに顔がある

「しん……す…」

「俺はお前の事を愛してる……」

「!?!?」

「家族……それ以上の関係として……」

「………」

「銀時……」

「…バカじゃねぇの?」

「!?!?」

「鬼兵隊の総督様もアホだな……仮にも野郎だぜ?」

銀時の予想外の反応に高杉は驚いた

そして跨がっていた銀時の上からどき、刀を鞘にしまった

「安心しな…襲う気はねぇよ…」

「いや、襲われたら困るし」

そう言って銀時も起き上がった

「ほら」

「ムグッ!!なんだこれ!!」

「飴」

「ん…イチゴ味?うまい…」

「(ケタミン入り)」

「ブーーーッ!!!!!!!」

高杉の付け足した一言に銀時は飴を吹き出した

「(ギリッ……ギリギリ…)くそっ…動か……ね…ぇ…」

「当たり前だ。一瞬舐めただけで、馬が固まるんだからな」

「っ………あっ……か…」

「銀時…もう少し寝ててくれ…」

「は…?」

そう言うと高杉は鞘で銀時の腹部を突いた

ドッ!!

「がっ………」

ドサッ…

「わりぃ……」

高杉は銀時を担いで、部屋を出た