「ん……」
坂田銀時が目を覚ますとそこはいつもの万事屋の風景……ではなく、見たことのない景色があった
そこは見たところ、普通の部屋なのだが、万事屋や真選組の屯所と比べてとても殺風景だった
自分の座ってるイス。窓。三メートル程先にあるドア。それだけだった
「どうゆうことだ…?これは………ん……あ?」
その時、銀時は体が動かないことに気付いた
鎖で繋がれてる訳じゃない。まるで体が鉛のように重かった
「マジか……ま…楽しい状況じゃないのは確かか…」
銀時がそう呟くと入口から聞き覚えのある声が聞こえた
「よくわかってんじゃねェか」
銀時が入口を見ると、そこには
女物の着物 煙管 紫がかった綺麗な髪
一言で言えば美人だ
が
左目には痛々しい包帯が巻かれていた
銀時は突然の事に場を把握できなかった
そして、ようやく出た言葉が
「晋……助……」
鬼兵隊総督
高杉晋助
「久しぶりだな……銀時………ま、もっとも、さっき会ってるがな…」
そう言って高杉は壁に寄り掛かり、煙管の煙を吹いた
「は……?」
高杉の一言に疑問を覚えた銀時は高杉にその疑問をぶつけた
「なんでお前がここに……さっき会ってるって……」
「あ?覚えてないのか?お前…」
「何をだ……?」
「そうか……」
なにも覚えてない銀時に高杉は昨日あったことを静かに語りだした
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「銀さん……」
「………」
「銀さん!!」
「…………」
「銀さんってば!!」
「だー!!!!!うるせぇぇぇ!!ギャーギャーギャーギャーやかましいんだよ!!発情期ですかコノヤロー!!眼鏡割ってただの地味キャラにしてやろうかぁ!?」
「いきなり言葉のパンチかマダオ!!……っていうか、聞こえてるなら返事くらいしてくださいよ…」
「生憎だな。飯を食う口はあるが、お前にかける口はねぇ」
「現に今話してるでしょ!!」
「ぱっつぁん。ほっとくアル。飯がなくてイライラしてるネ」
「それを買う金もないしな!!」
「威張るな!!アンタが全部パチンコですったんでしょ!!」
「……//////」
「照れるな!!」
LLLL…
ガチャ
「はい。万事屋アル…………………………!?!?!?!?銀ちゃん!!」
「あぁ?」
ダダダダダ
ガラッ
「おいおい…もう少し静かに開けろよ…」
万事屋に連絡をいれたのは土方だった
「おいマヨラー!どうゆうことだコラ!!」
「誰に口聞いてんだ……そのままの意味だが?」
「それが訳わかんねぇんだよ!!」
「そのままだ『ココに高杉がいる』」
「っく………」
「白夜叉を呼んだんだ。これで俺の仕事は終わりだ」
「あ?どうゆうことだコノヤロー」
「そこに高杉がいる」
そう言いながら土方は1つの部屋を指差した
「逃げねぇのか?」
「アイツはそんな事はしねぇよ…」
「…………入っていいか?」
「あぁ…」
銀時はその部屋のドアを開けた