ある日学校に行くと、クラスに一人はいる悪ガキみたいなやつが
「吉岡ーおまえ陸斗と仲いいんだよな?
もしかしておまえら付き合ってんの?」
りくは顔もそこそこ整ってるし、スポーツや勉強もそれなりにでき、明るくて優しかったからモテてた。
それに噂でだけど、好きな人がいるって聞いたし。
迷惑かけちゃだめだ。
そう思って教室の入り口にいたりくに気づかずわたしは言ってしまったんだ。
「なに言ってんの?あたしとりくが付き合ってるとかありえないから。
それにあたし好きな人いるし」
それからだ。りくがあたしに必要最低限のことしか話しかけなくなったのは。

