幼なじみの君がスキ



もうみなさんにはお分かりのように、わたしには好きな人がいる。

結城 陸斗。

私の家の三軒隣に住んでいて、幼稚園のころからいっしょの、まあいわゆる幼なじみってやつですね。


小さいころは

「ぼく大きくなったらえみちゃんと結婚するー!」

「わたしもりくくんのお嫁さんになるー!」


なんてけっこう…いやかなり仲が良かったなー

六歳くらいのときに交換したビーズの指輪だって、わたしまだ持ってるし。

小学生まではそんな感じで、お互いの家を行き来するくらいの仲だった。

たしか五年生くらいに自分はりくが好きなんだってわかった。



でも中学生になってわたしは合唱部、りくはバスケ部に入り、お互い忙しくなって、いつのまにかあまり話さなくなった。

会ったら話していたし、そのころはまだ、また前のような関係になれると思っていた。