「それより!あんたまたふっちゃったわけー?」

「うん」

「はあ…もったいない。いい?あんたねーさっきの男前さんは、D組の秀才でモッテモテの成瀬君なの!」

「へー」

「あーまた興味なさげな返事ー」

「だって興味ないもん」

「あーはいはい。そーでしたねー。
あんたには結城しか見えてないもんねー」

「はあー?そんなわけないでしょ?」

「まーたそんな嘘ついてー」

「嘘じゃないし」

「あんたせっかくそんなかわいいのに、もったいないなー」

「ちょっと何言ってんの?莉子に言われても全くうれしくないんですけど」

「いやいや、咲花のかわいいとこなんか言ったらきりがないんだけど。
まずその髪!ミディアムのやわらかい髪質で、さらっさらな黒髪でしょー。
そしてお待ちかね、顔よね顔!黒の髪とは違って、色素の薄い茶色のぱっちりした二重…
やわらかそうなピンク色の唇…
真っ白な肌…
小柄なくせに出てるとこは出てるうらやましいスタイル…

あああーほんとあんた何なの?!言っててこっちが悲しくなるわ!」



そうなんだかよくわからないことを言ってぼやいてる莉子をおいて、私はまだ食べられてない昼食を求め食堂へ向かった。