「ちよちゃん、そろそろ帰ろうか。」
「あ、はい!今日はありがとうございました。数学をたくさん教えてくれて助かりました。」
「テスト頑張ってな」
そう言って志島さんは私の頭を撫でた。
「あ、はぃ...」
「あ、前みたいにナンパされたら困るから今日も送っていくよ!」
そんな、ナンパなんてされないと思うけど
「いいんですか?」
「いいよ。俺、もう少しちよちゃんとお話したいし、」
えっ、私も同じこと思ってた。
何か、嬉しいなー
「そうだ、少し遅くなっても大丈夫なら一緒にご飯食べに行かない?」
え?ご飯ーー!
そうだ!お礼しなきゃだし...
あ、今日そんなにお金持ってきてないや...
「嬉しいんですが、今日は持ち合わせが...」
「そんなのいいって俺が誘ってるんだし、俺が払うから時間さえ大丈夫なら」
「そんなの悪いですよー!この前からずっとお世話になってますし...ちゃんとお礼もしてないのに」
あー、なんでちゃんとお金もってこなかったんだろー
「じゃあ、この間助けたお礼で俺とご飯食べに行ってよ!そして、奢らせて。ね?」
そんなこと言われたら断れないじゃん。
「はい。」
そして、私は志島さんとご飯に行くことになった。
