「ただいまー!」
1年生最後の月はあっという間に過ぎて、無事終業式も終えた。
終業式の今日は午前中で学校が終わって、わたしはいそいで帰宅した。
「おかえり〜! 学校お疲れさま」
「百華、おかえり」
リュックを背負ったまま一目散にリビングに行くと、お母さんとお父さんふたりそろって迎えてくれた。
テーブルの上にはお寿司やからあげなど、わたしの大好物が並んでいる。
「お父さんが平日なのに家にいるのって変な感じするなー! てか、お寿司にからあげ!! 豪華ー!」
一気に思ったことを喋りまくるわたしに、ふたりとも優しく微笑む。