体育の時間、僕たち2組は1組と合同で短距離走をしていた。
僕は自分の番が終わったので、これから走る煉乃さんを見ていた。
煉乃さんの走るフォームは可愛らしく、走り終わると、はあはあと息を切らし、乱れた髪を整え、水道水の蛇口のある方へと向かった。
「ぶりっこは走り方もぶりっこなんだね」
「大してかわいくもないのにぶってんなよ、きっも。」
そんな一部の女子の会話が聞こえた。
1組の女子だったから誰かもわからない。
他クラスからも嫌われてるのか・・・
煉乃さんが彼女たちに何をしたというのだろう。
振り返り煉乃さんを見ると、水を飲み終わり、口元を拭いている所に、1組の男子らしき人が声をかけていた。
僕は気になり、煉乃さんがいる方へ向かった。

