世間の評判が、悪い筈はなく、倍率は4から5倍で推移し、現生徒総数500名を有し、隣接する国有地を「配下」の先生、官僚達にお願いして「格安」で手に入れ、学園増築計画も着々と進行している――。




カネと資金洗浄を連想させる学園名とは裏腹に、第1期の卒業生も輩出していない現時点において、早くも進学校としての地位を確保しようとしている――。




頭に「聖」がつくだけで、清らかな印象を植えつけ、「卑猥」な学園名も正当化される――。





んで、アバンから適当な言葉遣いと表現で物語を進行しているテメェは誰かって――。


うむっ、私は夢子の脳内に、ひっそりと暮らす別の可能性の夢子なのです――。


これからも私が水先案内を務めるので、よろしくピョン――。



この物語は、夢子と彼女を取り巻く人間達との「絡み」を一学期限定で、濃密に描くロマンティックラヴストーリーである――。


続編は、ない――。


サクッと表現、書き、スッと風の様に去る――。


それが、「この手」の作品の引き際――。



繰り出される禁じ手解放の、別人格夢子による「神」視点――。