「………起きた?」 まるで信じていないかのように、俺のことをじっと見つめた。 「本当に決まってるじゃないですか。…看護士から連絡来ましたよ」 「行こ、高島」 「あ、はい」 ──────ガラガラ 「……季…………蛍」 「…あ」 寝起きでなんだか眠たそうな季蛍のことを、包み込むように抱いた蒼先生。 「………心配、かけすぎだから」 「…ごめん………ね?」 「ヤダ…」