パジャマのボタンを上からいくつか開けて、手で温めていた聴診器を服の中に入れた。 「……息止めないで」 「…んー・・・」 季蛍の頬には、すでに涙が頬を伝っているんだけど。 「……どっか痛い?」 最近ちょっとしたことですぐ泣くから、痛いんだかただ泣いてるだけなのかわからない。