俺がそっと出て、カーテンを閉めてしばらくそこにいたんだけど。 「やだ」「痛い」「無理」 そんな微かな声しか聞こえてこなくて。 少し静かになったと思えば、 「蒼先生、終わりました」 カーテンを開けて高島が顔を出した。 「……あ、ついでに喉もみてもらえる?」 「それが………断固拒否、ですよ」 「…だよな、そんな気がした」 「俺が無理矢理やると泣かれるんで、蒼先生…どうぞ」 「……結局俺かよ…また泣かれるよ…俺も」