──「で、どこだっけ?」 処置室に入って近くにいた看護士に聞くと、一番奥のベッドを指さした。 「あそこですよ」 「ありがとう」 カーテンで仕切られていたそこを開けて、中に入る。 壁に寄りかかってグスングスンと泣きじゃくる季蛍を見てため息が漏れた。 「ったく、なんで来てんだよ」 「………」 季蛍は今朝から熱があって、昨日病院に連れて行ったばかり。 今日も休めと言って俺だけ仕事に行ったはずだったから、この事を聞いた時はホントにビックリした。 「……全く」