ガラガラ…………────── デスクのすぐ側にしゃがみこんで、袋に戻している様子の季蛍さん。 看護士曰く、場所を移動するのも、トイレへ行くのも嫌がっているらしい。 「……季ー蛍さん。大丈夫?」 フルフルと小さく首を振った季蛍さん。 「…だめそう?」 コクリと頷かれて、俺もちょっと苦笑い。 「……季蛍さん、場所変えるとか無理?ここさ、暑いから。」 「……無……………………理」