ガラガラ………──────
そっと近寄って額に手を触れようかなって思ったところで、何かを察知したらしく起きあがった。
「……何」
「何って……熱計ってないから。」
「やだ。港」
「………あのさぁ…蒼も蒼で季蛍さんに似てると思うけど」
「……どういう意味だよ」
「ほら、おでこ触るだけなのにいやがるとことか」
「別に嫌がってない。……港が嫌」
プイッって顔を背けるところが、どうも季蛍さんと一致してしまって、苦笑いしかでない。
誰でも具合悪くなると、何か変わるなぁ…と思う。
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