そんな中、俺の耳にちょっとおもしろい情報が届いた。
昨日から復活して来ている高島が俺の元へきて、
「…蒼先生の魂、ここらへんに来ませんでした?」
とか言うから、飲みかけのコーヒーを吹くところだった。
「魂?」
「蒼先生ー……魂抜けてるんですよ」
「なんで?」
「いや……蒼先生に急患が来てるので…呼ぼうと思ったら診察室で…」
「お!これはなんだかおもしろい予感!
あの蒼が魂抜けてるだとー!行かねば」
「……上野先生完全に楽しんでますね」
「そ、そんなことないよ。心配してるよー」
「絶対嘘…」
「え?何か言った?」
「い、いえ。何も」


