「処方箋も出しとくから。ちゃんと食べて寝て。
早く治してよ………?高島いないと困るんだから」
「いやぁ………僕がいなくなっても」
「だーめ。……蒼にも聞いてみ?絶対必要としてるから」
「………」
「とにかく寝ること。…仕事は後回し」
「……わかりました」
………そう言ったところで、今まで会話してきた体力が…途切れつつあった。
上野先生がクルリと方向を変えて、パソコンに目を向けたところで、俺の意識はフワーッと浮いて。
「………やば」
「上野先生……、高島先生が」
その看護師の声を最後に…意識を飛ばしてしまった。


