「脱走だなんて子供がやること。果織ちゃんでさえやらない。 脱走するとか……何考えてんの」 服を引っ張って病室へ向かいながら季蛍に言う。 高島は俺らのちょっと後ろを歩いていて。 「だ、脱走じゃないし!」 「じゃあ何?トイレ?」 「…………」 「トイレの方向じゃなかったよなー。完全に」 「…………脱走じゃない」 「じゃあ何」 「……い、イチゴミルク…」 「は?」