検査結果を見ながら果織ちゃんの元へ小走り。
ガラガラッ
「痛い、ハァー……痛い、ッ…」
「果織ちゃんッ………」
「あッ、蒼先生!!」
辛そうに息をしながら涙を流す果織ちゃんの背中をさする看護士が声を上げる。
肩が激しく上下しているのがわかる。
「どこが痛いの?」
「果織ちゃん曰く、腰のここ辺りらしくて…」
看護士が果織ちゃんの下の腰辺りを指さす。
「果織ちゃんさ、座ってる方が楽?」
「…ッ、痛い、ッ………ハァッ……痛い」
俺の言葉に反応しない果織ちゃんを見てか、島内さんが屈んで
「果織ちゃん。……座ってる方がいい?」
と聞く。
小さく何度も頷いた果織ちゃん。


