その日の夜。 咳をするたび、胸が痛むようになり、ずっと蒼にしがみつく羽目になった。 「ッゴッホゴホ…っいたぁ…」 咳をすればすぐに蒼の服を掴み、それに気づいた蒼は私の背中をさする。 「……んー」 痛いのがどうしようもないときは、蒼をぎゅっと抱きしめて痛みに耐える。 そんな具合だ。 「……もう30分も痛いって言い始めてからたってるよ。まだ辛い?」 「…………痛ッい」 そう言えば少し考えてから、蒼が携帯を手に取った。