無理矢理着替えさせられ、玄関までズリズリ引きずられて。 携帯を見つめながら、蒼は私の唇に親指をかけて 「季蛍、あーん」 懸命に首を振るけど、 「高島に聞かれてんの。喉腫れてないか」 「大丈夫!痛くないから」 「そんな大声出せるなら口を開けて」 「やだ…から」 無理矢理指を入れられて、大きく開けられちゃって。 容赦ないんだから…。 「……喉腫れてない。…咳あんだけ出てんのに」