「おーい…………って……季蛍?」 机に突っ伏していた季蛍は、どうやら眠っているみたいで。 「……季蛍」 荷物を下ろして季蛍のことを抱き上げた。 寝室のベッドに下ろして、髪をかき分けてみる。 顔色は真っ青だし、感じる呼吸も正常ではない。 まさか………季蛍は俺に電話をしたとき…。 いや……まさか。 ……………………そのまさかかもしれない。